あくまでも「ブログ」。

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新宝島|サカナクション

新宝島

音楽について

中華風のイントロから、シンプルな鍵盤とギターカッティングが耳に残ります。
ぼんやり口ずさんでいたら、ベースとドラムがさらにシンプルでした。

序盤がタイトなので、サビがドラマティックになります。
また、ドラムがビートをごろごろ変えていきます。

個々の楽器の演奏はシンプル。
飽きのこない仕掛けは、バンド全体のアンサンブルに、アイデアがつぎこまれているからかもしれません。

言葉について

音に魅せられていたと思えば、今度は歌詞を口ずさんでいました。

「魚図鑑」には「考察」という項目があり、映画『バクマン』主題歌だと書いていました。
そうした意味で歌詞を聞きなおすと、いろいろすとんと落ちていきます。

漫画家も音楽家も、なにかを生みだすという視点では共通しています。
そういった根本のようなものを抽象化し、本質を言葉に置きかえていきます。

『バクマン』という作品は、「週刊少年ジャンプ」に掲載されていたと思います。
だとしたら、「夢」というものが大きなところを担っています。


「バクマン。」予告


「夢」と「宝島」――

ジャンプには大人気の海賊漫画があります。
(個人的には、ロバート・ルイス・バルフォア・スティーヴンソン『宝島』を思いうかびます)
「宝島」は「夢」の象徴としてあつかうこともできそうです。

ヘンな曲名だなと思っていましたが、こういったところまで想像というか、妄想をふくらませてしまうと、自分の中での作品の魅力が一層増します。

また、「丁寧に」という言葉を繰り返しています。
メロディの帳尻を合わせるためにしているだけだったのかもしれませんが、おそらく、そうではなく、厳選した言葉だけを使うために、余計な言葉は増やさなかったのだと思います。しかし、メロディが余っているので――という線かもしれません。三度言うことで、一度では生じなかった創作家の情熱、エネルギーのようなものが伝わってくるように感じます。

「揺れたり震えたりした線」という言葉も、単に言葉だけではなくて、間奏であえて和音を使わずに単音で紡いでいくギターが、それをうまく表現しているようにも、なんとなく聞こえてきます。サビのドラムの「ハット」というのでしょうか、細かく刻んだやつがかなり気持ちいいです。

この曲が流れると、自分の夢を、探しに出かけることができます。
中華風なのは音楽家の単なる趣味でしょうか。それとも――

PVもおもしろく作られており、人目をひくという点ではとても効果的なものになっていました。
音楽だけで聴くほうが音楽自体の良さを感じることができますが、宣伝という効果は映像の方がもっています。
映像と音楽の、効果のすみわけをされていると考えられます。

サカナクション / 新宝島 -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-