あくまでも「ブログ」。

「芸術、お金、仕事」のことを書いています。「ハッピー・ライティング」を目指します。

ゴールデンカムイ|野田サトル

育児のリフレッシュに自宅でのたのしみをどんどんつくっています。妻が。音楽はもちろん、漫画も買っていることは知っていました。
ふと、机の上にあった漫画の表紙をめくると、予想外の文字が。「明治三七年二〇三高地」――

司馬遼太郎氏のなんとかいう作品で見た場所です。懐かしさもあり、すこしぱらぱらとしていると、ミステリー仕掛けになっていて、今出ているところ(13巻)まで読みました。

読んでいると、なぜか山田風太郎氏がちらつきます。しっかりつくられているから、余計にちらつくのだと思います。鹿島茂氏(だったはず)の分析していた、物語の「換骨奪胎」手法をうまくつかい、足のつかない歴史はどこまでも自由な素材として扱う。たとえば、土方歳三――

さらに、幕末、明治、ミステリーというだけで、明治もの(明治小説)と空気感が近いです。しかも北海道が舞台――

そこに、チーム戦、目標の不明確さ、なんらかの地図の奪い合いときます。甲賀忍法帖の仕組みがちらつきます。

そして、「いろいろな意味での」ユーモアがぽんぽんでてきますし、どんどん登場人物が死に、民俗学や食事だけでなく、「宝」の地図があれなだけに、医学的な情報もかなり含まれています。そのあたりからも、山田風太郎氏の影がちらつきます。

ちらつきながらも13巻まで読んでいくと、もう山田風太郎氏関係なく、野田サトル氏のストーリーのうまさ、おもしろさにひきこまれてしまいました。純粋に14巻をたのしみに待ちます。